主人とわたしの会話を聞いて、次女が
『それってなぁに?』
『それってどういうこと?』
と聞いてくることがあります。
予定の確認や時事ネタなど、話している内容は多岐にわたるのですが、大人の会話を4歳児が理解できるように一から説明するのって本当にめんどうなんですよね。
しかし『まだ小さいから難しくてわからないだろう…。』と決めつけず、できるだけ説明する様にしています。
先日こんな事がありました。
次女の幼稚園で秋の遠足がありました。
遠足には雨が降った場合の『予備日』が設定されており、遠足当日も予備日も、どちらも幼稚園の体操教室はお休みになっていました。
夫に『明日はもともと遠足の予備日だったから体操教室無いわ。』と話していると、遠足というワードを聞きつけたからか、次女がキッチンに駆け寄ってきました。
『今、遠足って言ったの?どうして?明日遠足なの?』と、矢継ぎ早に質問してきます。
『違うよ~遠足はこないだ行ったでしょ〜。』とだけ言って会話を終わらせようと思いましたが、いかんいかんと思い、面倒がらずにきちんと説明することにしました。
『このあいだ遠足に行ったでしょう。でももし雨が降っていたらその日の遠足は無くなって、他の日に行くことになっていたんだよ。それを予備日って言うの。明日がその予備日だから、もともと体操教室がお休みになってるんだよ。それをパパにお話してたんだよ。』
もう、自分の説明力の低さに自分でもわけわからん…。
でも次女は『ふーん。そうなの。』と言い残しリビングに戻っていきました。
もちろん4歳には難しすぎる内容なので、理解しているとは思えません。
でも次女は、内容を理解していないにも関わらず満足そうな表情。
きちんと説明してもらえた事に納得したようです。
このような時、わたしの頭をよぎるのは、幼いころのせつない記憶。
わたしは、親族一同で商売をしている家で育ちました。
親も親戚もいつも忙しそうに働いており、話しかけても、最初こそ『うんうん…。』と返事をしてくれるものの、だんだんと
『ほら、あっちで遊んでおいで。』
なんの話をしてるの?と聞いても
『こどもには関係のない話だからいいの。』
と軽くあしらわれる事が多く、のけ者にされたような気がしてよく不貞腐れていました。
そうして、なんとなく怒られそうなので、大人たちに話しかけるのがだんだんと億劫に。
でもやっぱり寂しかった。小さなプライドが傷ついていました。
娘たちにはそんな寂しい思いをして欲しくないので、なるべく話は聞いてあげるようにし、質問されれば答えるようにしています。
質問の答えは完璧でなくても良いと思っています。
『なぜ空は青いの?』と聞かれても、別に大気中の微粒子の話をしなくても良いのです。
『本当だね、空は青いね。どうしてかな?不思議だね。』
正解を教えるのが目的ではなく、ただ聞き入れる態度を見せる。
小さい子にはこれだけで良いと思います。